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型紙ひいてみました、、、、、

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少し前に型紙の依頼がありました。

仕事を辞めてから、
友人とか、元仕事仲間とか、
元上司とか、、、
パターンの仕事をやらないかいと言ってもらっていましたが、

ちょっとしたトラウマを抱えていて、
間違ったりしそうで、
迷惑かけるのが想像つくので、
もう、、絶対できないと思っていたのですが、
たまたまその気になり、
パタンナーの友人が新規のお客を探していたのもあり、
一回も会ったことない人の仕事をお受けしてみました。

仕事を受ける時に、
どうしてみなさん私のような知らない人に
良くしてくださるのでしょう???と言っていましたが、
多分、、縁だったと思いますと笑ったのですが、

縁って不思議ですよね。

久々、、、
おおよそ10年ぶりに本気でパターンをひいてみました。

今回パターンをひいてみて、
昨日の夕飯が思い出せないくらいの毎日なのに、
パターンのやり方は20年間毎日やっていたので、
体が覚えていて、
ワクワクしたりしました。

一度フリーでパタンナーの仕事をしていたのですが、
これが大変だった、、、

時代の流れですが、
パターンもメールで送る時代。
同じ時期にフリーのパタンナーやっていた友人は、
今はキャドを導入したりと、
時代に沿って頑張っています。

まじめにパターンをひくならアパレルに属した方がいい、
設備だとか、機械だとか、、
大型のコピー機が必要だったりと、
個人は本気でやるのは、、、と
またしみじみ思ったのですが、
コピーする場面は地道に透かして写し取ったり、
久々なので楽しんでやってみました。

パタンナーそれぞれ出身学校も、
企業によってはターゲットが違って体形によって
使用しているボディのメーカーも違います。

私の場合はアミコというメーカーのボデイに、
シーチングと言う生地を
縦横しっかりさせて添わせていくスタイル、、、

これをドレーピングと言うのですが、
どんどんボデイ上で、
シルクピンを使って形にしていきます。

シーチングで作ったものをトアルと言い、
コトバンクでは、、、

トワルともいう。
本来はリネンを意味するフランス語であるが,
一般には天竺木綿でつくった衣服原型
もしくは既製服産業のデザインルームで,デザイナー立体裁断でつくる衣服の原型をいう。
ボディに布地をピンワークであて,デザイナーのアイデアを立体で表現したもの。
そのピンを除き,
平面に展開したものがデザインルームのサンプルの原型となる。
必要に応じて,これを紙に写して型紙をつくり,
サイズ展開 (グレーディング) をする。
トアルまたはこの型紙をもとに,工場で工業用型紙に展開する。


または、アミコのボデイから、
原型を作っておいて
そこから平面で型紙を作って、
それをシーチングに写して、
シルクピンやミシンを使って形をつくっていくスタイル

今回は全く違っていて、
既にあるサンプルと同じ形にしたいということで、
サンプルから形を抜くという作業してみました。

サンプルにシーチングを添わせて、
縫い目を拾っていく、、

まず
サンプルの中心を決めて、
シーチングの中心を合わせる。

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シーチングに縦横、、横は直角定規を使う。



サンプルをシルクピンで押さえていくのですが、
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サンプルの生地がデリケートだったりするので、
注意しながら、
縫い目にシルクピンを打ちながら、
サンプルに鉛筆の粉が付かないように、
気を付けて、
シーチングに写しとっていく、、、
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ダーツやタックは裏かえして、
何センチが見て、止まりを記しておき、
あらかじめシーチングをたたんでおく。

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全てシーチングに写し取ったら、
パターンの決まりごとに沿っているのか、
確認していく。

決まり事は色々あるのですが、
私が重要と思っているのは、
天巾、、首の幅ですが、
後ろと前、、人間は形状が違うので
前が詰まっていると非常に着づらい。

この時、目安に使うのは原型だったりします。

何回も調整して、
前後差を調べて、、

シーチングでトアルを組みなおして、
オッケイだと思ったら、
紙にシーチングを乗せて、
ルレットで紙に写し取ります。

出来上がったパターンに
芯の指示、縫製の指示、
のびどめテープの指示、、
縫製細部の図示、、

最後に
縫い代を付けていく、、、

本当はこれを、パターンの原本として
制作する時はコピー機にかけて、
コピーされたものを、
カットするのですが、
自宅や近所には大型のコピー機がないので、
薄手の紙に同じことを写してから、
パターンをカットしていく。

別紙に、
前後の絵をかいて、
縫製の注意点を記して、
パターンのサイズ、、、
バスト、ウエスト、ヒップ、、着丈、、裾幅
、、などなど、、記して、

これをコピーして、
パターンの袋に貼っておく。

サンプルを作る場合
このパターンと、
一着分の
生地、裏地、芯地、使う付属全部、、、
1つの袋にまとめて工場さんへ送る、
パタンナーの仕事です。

量産に向けては、
生産管理の方の指示で、
生地などが工場さんへ送られている納期に合わせて、
サンプルに基づいてパターンを修正して、
新しいパターンを作って送る。

工場さんの質問に答えたり、
先上げ見本を検品します。

なんとか、、
久々のお仕事やり終えましたが、
パターンはやらないと、
アミコのボデイはもうなく、、
原型は捨てようかと思ったけど、
まだあった!!!!

自分サイズのボデイは残るも、
今はもうサイズ違いで、、、、、

お借りしたサンプルは、
自分は絶対に着れないなぁ、、、と、

そういえばこれ着れるかな、、、
着てみて、
ファスナーが閉まらなく、
脱ごうと、、ひっかかって、
脱げなくなり、
もがいてるうちに背中がつり、、、
脱げなくて、、、
ファスナーを下げてくれーーーと叫べない夜中、、











by koguma-nao | 2018-05-08 13:28 | 考察

植物染料を使った絞り染めの布を作る染色作家


by koguma-nao